岩波新書<br> モダン語の世界へ―流行語で探る近現代

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岩波新書
モダン語の世界へ―流行語で探る近現代

  • 山室 信一【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 382p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004318750
  • NDC分類 814.7
  • Cコード C0236

出版社内容情報

モボ・モガが闊歩した一九一〇~三〇年代の日本では、国民の識字率の向上やマスコミの隆盛、日露戦争と第一次世界大戦の勝利など背景に、外来の言葉と文化が爆発的に流れ込んだ。博覧強記で知られる歴史学者が、当時の流行語を軸に、人々の思想や風俗、日本社会の光と影を活写する。『図書』連載のエッセイ、待望の書籍化。

内容説明

世界が同時性をもって動き出した一九一〇~三〇年代。モガ・モボが登場した日本では、国民の識字率の向上やマスコミの隆盛、映画やレコードの普及などを背景に、新奇な言葉と文化が奔流のようにあふれ出た。博覧強記で知られる歴史学者が、当時の流行語を軸に、人々の思想や風俗、世界とつながる日本社会の光と影を活写する。

目次

はじめに―ようこそ、モダン語の世界へ
第1章 モダン、そしてモダン語とは?
第2章 百花繚乱―モダン語のパノラマ
第3章 行き交う言葉と変転する文化
第4章 モダンの波頭を切るガール
第5章 モダンを超え、尖端へ、その先へ
第6章 エロとグロとその後にくるもの
第7章 アジア、ローカル、アメリカとの往還
おわりに―終わりなき「始まりの思詞学」

著者等紹介

山室信一[ヤマムロシンイチ]
1951年、熊本県生まれ。東京大学法学部卒。衆議院法制局参事、東京大学助手、東北大学助教授、京都大学教授など歴任。博士(法学)。現在、京都大学名誉教授。専攻は思想連鎖史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

70
大正期から昭和初期にかけて、日本国内で造語されたことばの数々を紹介したもの。「デコる」って昔からあったんだ(用法は違う)。あとはわりと政治や文学から引かれたことばが多くて時勢がうかがえる。ほんとうに一瞬で消えてしまったのだろうことばたちは、流行なんてそんなもんだよと言っているかのようだ。「モダン・ガール小辞典」はほとんどセクハラで、当時の男性が女性をどんな目で見ていたかがよくわかる。2021/05/23

メタボン

27
☆☆☆ 歯ごたえのある評論だった。モボ・モガからエログロナンセンスを経て、戦時下の暗澹たる時代へ向かう世相を、「モダン」とは何かと常に問いかけながら、論じようとする真摯な姿勢が感じられた。柳田国男が言うように100年後の人たちがこの令和の世相を見た時にどう感じるのか、どれだけの言葉が意味を成して残っているのか、興味はつきない。2022/09/15

浅香山三郎

13
大正から昭和戦前期の流行語である「モダン語」を鍵として、社会を読み解く。巻末の参考文献にある厖大な当時の用語解説事典の存在が示すやうに、この頃の新しいコトバの流入と創作が、質量ともに社会に巨大なインパクトを与ヘたことが分かる。それ以前のやうに外来語を翻訳し漢語化するよりも、其の儘カタカナにして日本語化したことによる、バリエーションの豊富さ(派生語の多さ)、略語の多さ、擬態語の多さなどに加ヘ、泡沫の如く雲散霧消して、忘却されたコトバの多さ。当時の語彙の語源探しにも苦労された示唆に富む仕事。2022/04/17

かんがく

12
「サボる」「エロ」などのように現代まで定着している語から、「モノポる」「ラムネ階級」のように忘れ去られた語まで、大正昭和戦前期の様々な流行語をもとに世相を読み取っていく。知らなかった言葉が次々に出てきて新鮮であった。 「最近の若者の言葉は・・・」みたいのは大昔から続いているのだなと思った。戦時統制がなければ大正モダンの影響ももう少し現在に残っていたのかも。2021/08/20

Inzaghico

9
「モボ・モガ」をはじめ、懐かしい言葉のオンパレード(この表現も懐かしい)かと思いきや、たしかにそうなのだが、もうちょっと真面目な本だった。同じく岩波新書から出ている小林信彦の『現代〈死語ノート〉』みたいな感じだとばかり思っていた。とはいえ、知らなかった「モダン語」が数多く紹介されていて、楽しい。昔も今も、意外と言葉遊びの感覚で新語は誕生していた。妻をのろけるのは「サイノロジー」、亭主をのろけるのは「テイノロジー」と、オヤジギャグも真っ青だ。水道の「ヒネルシャー」は、ひねりもへったくれもない(苦笑)。2021/06/11

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