岩波新書
中国激流 - 13億のゆくえ

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  • サイズ 新書判/ページ数 242p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004309598
  • NDC分類 302.22
  • Cコード C0236

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

26
農村の貧困、賃金の未払い、強引な地上げ、汚職・・・人民の権利が軽視される中、変貌を遂げつつある中国。内部告発など、昔に比べれば正義が通る時代にはなったようだが、まだまだハードルは高そうだ。インターネットというツールがどこまでコントロールできるか、不満を持った人々がどう結束していけるか。大きな本音と建て前を内包した国だ。2014/07/24

おらひらお

2
2005年初版。高度成長を続ける中国の実情にアプローチした一冊です。いろいろと問題がありますが、その問題を生み出す歴史的土壌についても言及が欲しかったですね。2015/09/23

void

1
【★★★★☆】'05年刊。仏人権宣言16条を想起させる、非立憲主義・官僚支配国家中国。歴史的に見ても、市場創設期には保護主義(や独裁的手法)の必要性は唱えられているようだが、ある程度定着した中での市場開放と独裁・政治腐敗・官支配との弊害が様々な例を以って語られる。都市-地方間だけでなく都市内部や地域間・業種間でも格差拡大が広がっていることや、ネットや陳情、デモを通じた民衆参加の広がり、当内部知識人の離叛など、中国がどういう状況にあったか(あるか)を知れる。負の面も知るのは非常に大切。2012/09/16

鉄路のほとり

1
2005年の本。なので、最新の中国事情ではない。しかし、中国経済の構造的な矛盾に切り込んでいる点で、現在の中国理解にも多くの示唆を与えるはずだ。著者のいう矛盾とは、要するに「計画経済時代の体制を温存したまま、市場開放を進めている」こと。すなわち、官僚主導で上位下達式、民主化運動や政府批判に対しては抑圧的な体制のもとで、地方政府のガバナンスは骨抜き。省長や市長は身内の経営する私物化された「国営企業」を優遇し、民間企業は冷遇される(近年中国で独禁法が制定された背景事情)。インフラ整備は省長や市長の業績になるた2012/05/06

ken

0
SARSのときも中国共産党は、11月に発生し、翌年2月まで隠蔽していたようですね。2020/10/18

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