岩波新書
仕事が人をつくる

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  • サイズ 新書判/ページ数 196p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004307501
  • NDC分類 366.8
  • Cコード C0236

出版社内容情報

ものづくりは大学では教えられない.研削工,瓦職人,染色工,歯科技工士,大工の棟梁,椅子作り職人,空師と呼ぶ高い木の剪定師…,働きながら仕事の奥行きを発見していく過程を描いた町工場作家小関さんの新しい旅の記録.

内容説明

技術や技能を、どんな人が身につけて、どんなふうにものをつくるのかということに、わたしは強い関心を抱いてきた…研削工、瓦職人、染色工、歯科技工士、大工の棟梁、椅子作り職人、空師と呼ぶ高い木の剪定師等々、働きながら仕事の奥行きを発見し、人となっていく過程を描き出した町工場作家小関さんの新しい旅の記録。

目次

研削仕上げがライフワーク―児玉繁光さん
真似のできない深絞り―岡野雅行さん
望遠鏡から宇宙へ―中村義一さん
瓦工場の上仕―小久江豊さん
染色のデジタル化に挑む―久保下信夫さん
義歯に銘は打てないものか―石井三男さん
棟梁は故郷の山を見る―佐藤操さん
寝心地のよい蒲団をつくる―松尾浩光さん
デパートのオーダー椅子を作り続けて―長谷川清一さん
東京の空師三代―飯田清隆さん

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

メタボン

28
☆☆☆☆ タイトルどおりの良書。ものづくりを極めた職人の話は傾聴に値する。旋盤加工、深絞り、望遠鏡、瓦、染色、歯科技工士、大工、蒲団、オーダー椅子、剪定。それぞれの分野の職人の話を、町工場職人としての自らの体験も織り交ぜながら語ってくれる。ものづくりは面白くて深い。人の生きざまがそこに投影される。2015/12/25

tu-bo@散歩カメラ修行中

22
熟練且つマイスター並の腕前を公に認定されている旋盤工の作者が、いろいろな職人の方にインタビューしたノンフィクション。物作りへの思いが、朴訥とした筆致で綴られている。平易で誠実な文章だが、物作りへの熱い思いが伝わってくる。お気に入りの方の感想で小関さんを知りました。直木賞候補にもなった方らしい。昭和を支えた職人たちの思いと今をつづっています。昭和は遠くなりにけり。 図書館で借りました。小関さんの本は、また読むと思います。<(_ _)>2015/09/19

職商人

11
このような本を読むと、自分の仕事ぶりを振り返って、凹みます。軟だよな、と。一つだけ共通しているのは三か月で辞めるよコイツと言われていたにもかかわらず以来、34年。還暦過ぎても続けていることでしょうか。でも、登場人物の方々のように「立派」ではなかったということです。なにが違っていたのかを思い知らされる本です。こんな本の読み方ってしたくないのだけどね。著者のずっと後ろでやり取りを聞いていて、赤面している自分が見えます。やり直すったって、先がもう無い・・・・・。凡人は偉人の前には立たないわね。恥ずかしくて。2013/07/07

flatone

8
面白い、うん。著者自身が半世紀旋盤工として勤め上げた生粋の職人。職人っていいな、技術を極めるってかっこいいな、なんて思っていた矢先に出会った一冊。紹介された10人それぞれが、それぞれの道を、生き様を貫き通していた。技術を極めるってのはこれだけ、これほどのことなのかという驚嘆、自分の甘さを知った。2019/03/14

HIDE

6
中身を一言でいえば「職人ってでらかっこいー!!」という内容で、読むと「職人超格好良い」って気持ちになる本。2012/01/31

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