出版社内容情報
知らない間に進行して梗塞などを引き起こす動脈硬化症や大動脈瘤,血栓症などの血管病.さまざまなその症状や診断法,近年めざましく進歩した手術をはじめとする治療法,病気にならないための日常生活の注意などをやさしく解説.
内容説明
がんと並んで三大病といわれている心臓病、脳卒中はいずれも動脈硬化症が原因である。また高齢化や食生活の欧米化によって大動脈瘤や血栓症も増加している。知らない間に進行する恐ろしい血管病の症状、診断法、近年めざましく進歩した外科手術や内科的治療法、そして血管病にならないための日常生活の注意などをやさしく解説する。
目次
第1章 血管の構造と機能
第2章 さまざまな血管の病気
第3章 動脈硬化症による血管の病気
第4章 血管炎による血管の病気
第5章 血栓塞栓による血管の病気
第6章 複雑化する血管外傷
第7章 拡張し破裂する大動脈瘤
第8章 年齢とともに増える静脈の病気
第9章 障害血管の修復法―血管外科のあゆみ
第10章 血管を老化・劣化させないために
著者等紹介
田辺達三[タナベタツゾウ]
1929年札幌に生まれる。1954年北海道大学医学部卒業。1959年北海道大学大学院修了、医学博士。北海道大学教授、医学部附属病院長、北海道大学医学部長を経て、現在、NTT東日本札幌病院長。専攻は血管外科学
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感想・レビュー
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ぺんちゃん
3
血管の病気のメカニズムというよりは、手術などの治療法について詳しく言及されている。個人的にはどのように血管の病気が起こるのかを詳しく知りたかった。動脈硬化とは文字通り、動脈が硬くなる病気。血管壁に傷がつくと、単球が付着して、マクロファージ化される。その後、さらにマクロファージが白血球を接着させて血管中膜にある平滑筋細胞を増殖、遊走させる。血管内膜は厚くなっていく。このように硬くなったものがプラークと呼ばれるものであり、これが剥がれて血管を詰まらせると、心筋梗塞、脳梗塞を引き起こすこととなる。2016/04/16
なんとかさん
1
家にあった本。血管の病気というと軽いものと思いがちだが、血栓や動脈瘤などはかなり怖い。生活習慣に関わるものが多いので、10章に書いてある内容を実践してゆこうと思った。2016/05/02