出版社内容情報
インフルエンザ,肝炎,小児マヒ,がん,白血病,エイズ…….さまざまな病気をひきおこすウイルスを,私たちはどこまで理解できるようになったのだろうか.ウイルス研究の今日の到達点を広く紹介するとともに,とくにエイズについては,なぜ“死に至る病”として恐れられているのかを明らかにし,その予防と治療の方法について考える.
内容説明
インフルエンザ、肝炎、小児マヒ、がん、白血病、エイズ…。さまざまな病気をひきおこすウイルスを、私たちはどこまで理解できるようになったのだろうか。ウイルス研究の今日の到達点を広く紹介するとともに、とくにエイズについては、なぜ“死に至る病”として恐れられているのかを明らかにし、その予防と治療の方法について考える。
目次
1 ウイルスの誕生
2 インフルエンザの流行
3 情報のストラテジー
4 地球上のエコロジー
5 自己と他者
6 がんを作るウイルス
7 エイズの探究
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aki
2
1992年刊行。川喜田『ウイルスの世界』が1965年刊行で、比較すると隔世の感がありますな。ワトソン、クリックの時代からDNA→RNA→タンパク質という「セントラルドグマ」が確立し、この逆(RNA→DNA)はないと思われていたが、どっこいウイルスの中にはRNA→DNAへの逆転写を引き起こすレトロウイルスという異端者が紛れ込んでいた。レトロウイルスで一番有名なのはエイズウイルス。「レトロウイルスに感染した人は、抗体ができてもウイルス粒子をつくり続ける」(184頁)。エイズウイルスの巧妙過ぎる戦略に感嘆!2022/09/05
くろず
1
ウイルス関係の用語を学べた。これから役に立ちそう! 日本脳炎についても学べた2022/03/05
悸村成一
0
著者の専門は基礎医学だそうだが、分子生物学の細かい解説がかなり難解でいささかメゲた。 1082019/08/09