出版社内容情報
貿易摩擦，通貨体制，対外援助など，複雑に見える今日の世界経済の構造をわかりやすくときほぐし，新しい世界秩序を展望する市民のための入門書．第二版では，ソ連・東欧における市場経済導入をめぐる激変，東西冷戦体制の解体，EC統合への模索，そして日米構造協議の展開など一九八八―九○年の動きを補い，最新のデータを収める．
内容説明
為替相場の激動、株価の暴落、貿易摩擦の深化など、国際経済は、大きく揺れ続けている。こうした今日の世界経済の構造をわかりやすくときほぐし、新しい世界秩序を展望する市民のための入門書。第二版では、ソ連・東欧における市場経済導入をめぐる激変、東西冷戦体制の解体、ＥＣ統合への模索、中東情勢の推移など最新の動きを補う。
目次
１ 世界経済の現状（変わりゆく世界経済；貿易の流れと経済摩擦；多国籍企業と海外投資；国際通貨体制と円）
２ 地球経済の諸要因（世界人口はどうなる？；食糧問題のゆくえ；エネルギーと資源；工業化と公害・環境）
３ 新しい国際経済秩序（南北問題と経済協力；さまざまな地球秩序；社会主義圏の経済）
４ 世界経済の将来と日本（経済軍事化と平和；世界経済と日本）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
109
西川さんの世界経済の分析の本で私は第3版を読みました。2004年の刊行です。世界経済に流れを最初に持ってきていてその後に環境問題や人口問題などやや幅広ですが世界経済の状況を俯瞰するにはいいのかもしれません。ただ人によってはあまりに多くの話題を詰め込んでいるために深堀が成されていないという向きもあるかもしれませんが、新書の役割でそこまで期待するのは無理でしょう。私はこのサイズでは名著だと思います。2016/05/26
