岩波新書<br> 福沢諭吉

岩波新書
福沢諭吉

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  • サイズ 新書判/ページ数 209p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004131168
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0221

出版社内容情報

福沢諭吉は,明治維新いらいの日本の近代化をおし進めるために,その中心となった巨人である.封建門閥制度を打破し,合理的な科学知識を基礎として文明国家を建設しようとした福沢の思想と実践は,今日なお新鮮さを失なわない.晩年の福沢に身近に接し,また長らく慶応義塾名塾長として青少年の指導に当られた著者の語る福沢像.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

117
小泉信三全集で読んでいるのですが、また新書で読むと印象が異なる、というか読む焦点が異なる気がします。全集で印象に残った総説には福沢の生涯などが書いてあってこれだけ読んでも全体像はわかるのですが、今回は外遊のことや「学問のすすめ」や「文明論の概略」などのことが詳しく書かれているところをじっくり読み、また彼の歴史観なども印象に残りました。2016/02/04

さきん

24
4,5章当たりが良かった。国民国家の確立のための手段としての文明(西洋文明)を活用するとのこと。読む限り、自由主義者で理性を信用している人だなと思った。階級を徹底的にきらっていることも感じた。マルクスへの批判は小泉氏の色が出ている。もちろんマルクスの階級闘争に関わる議論に関しては、形而上学と重なるところがある。戊辰戦争の時はあれほど薩長土肥をたたいていたのに、廃藩置県をやるやいなや考えを翻すところなど時局を見る目のなさは海舟に及ばないと感じた。2018/12/07

6 - hey

5
福沢入門書として読みました。福沢の著作を読んだ後に読むと、そういう見方があるのかと気づかされることが多々ありました。 2013/05/05

スズツキ

4
小泉信三に福沢諭吉の伝記を書かせるとか今の岩波はこんなこと出来ないだろうなぁとか思いながら読了。妙に印象に残る本で、何となく自分は将来的にもプッシュするかも。2016/02/22

denz

3
どうも私は福澤諭吉が苦手で、福澤関係の本を読んでも途中で投げ出してしまっていた。やはりカッコ良すぎるのだ。そして、取り上げる人も福澤の偉大さを強調するあまりひねくれものの私は引いてしまう。本書は、福澤と直に接した人物であり、父が福澤の弟子であった小泉の作品で「福澤惚れ」の一つではあるものの、著者の上品さと、どのように書いても自身の福澤への敬愛の念は変わらないとの確信から思想家であり家庭人であり愛国者である福澤の実像を描いていてくれている。そのため、福澤への拒否反応を和らげてくれた。著者最晩年の好著。2011/11/09

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