岩波新書
奈良

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  • サイズ 新書判/ページ数 238p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004130949
  • Cコード C0221

出版社内容情報

「大和は国のまほろば」と歌われた奈良は,いまに美しい山河の地である.三輪,畝傍など各地にまつわる神話や伝説を分析し,数々の遺跡を訪ねつつ古代日本の歩んだ道を明らかにする.古事記や日本書紀,万葉集,さらに古墳や宮跡の最近の調査を手がかりに描き出される古代の姿は,読者を新しい奈良への旅に誘ってやまない.

内容説明

「大和は国のまほろば」と歌われた奈良は、いまに美しい山河の地である。三輪、畝傍など各地にまつわる神話や伝説を分析し、数々の遺跡を訪ねつつ古代日本の歩んだ道を明らかにする。古事記や日本書紀、万葉集、さらに古墳や宮跡の最近の調査を手がかりに描き出される古代の姿は、読者を新しい奈良への旅に誘ってやまない。

目次

序章
第1章 国つ神の里―三輪と磯城
第2章 古墳と豪族―葛城
第3章 后たちの墓―佐紀楯列と和爾・石上
第4章 神武伝説とその背景―初瀬・磐余・畝傍
第5章 花ひらく―飛鳥・藤原
第6章 国家興隆のかげに―斑鳩・平群・二上山
第7章 都の明暗―平城京

著者等紹介

直木孝次郎[ナオキコウジロウ]
1919‐2019年。1943年京都大学文学部国史学科卒業。大阪市立大学名誉教授。専攻、日本古代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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HANA

54
上古から平城京まで、奈良の歴史と地理を紹介する一冊。こういう場所を紹介し同時にその歴史を解説する事で一つの大きな歴史も辿る事になるという形式は同レーベルの『京都』と同じだが、奈良は広く中心地が転々としているせいかこの形式によく馴染む。記紀以前の古墳時代には暗いので豪族の名を列挙されてわからない部分もあるが、それも一興。奈良にはよく行ったので、読みながら神奈備の大和三山や春風そよぐ明日香の地や二上山の夕暮れ、大仏や鹿を思い出しながら読みながら何となく浮世離れした古代の風に吹かれるような気分になる一冊でした。2020/06/05

aponchan

21
とても古い本だが、奈良の町を歩き回ったことを思い出しながら読んだ。飛鳥に関しては風景的なものは昔も変わらない気がするが、平城京跡は大極殿の復元など、少しずつ整備が進んでいて、当時の面影が当時よりも分かり易くなっているのは少し重要性の理解度が進んだと解したい。天皇制確立のための権力闘争や遷都が甚だしく、知っている歴史とは大いに違った。色々、これからも幅広く読み進めていきたい。2020/06/04

takao

2
ふむ2024/01/27

カットマン

2
近鉄の橿原とか吉野口とか、桜井線とか、平城京の近辺とか、なんかスッゲー近代的な図書館とか、歴史も知らずに歩いていた自分がもったいなかったなと後悔。戦後の歴史学らしく、皇国史観を剝ぎ取ることによる奈良の再発見といった所か。最近読んだ古田史学と違って、古事記の神話は史実でないという立場。2018/03/20

Sawada Tadahiro

1
棚田嘉十郎をはじめ、先人が必死で守ってきた奈良のまちを何とか後世に受け継いでいきたいものですね。2016/08/19

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