岩波新書 新青版 D 70<br> 雍正帝

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岩波新書 新青版 D 70
雍正帝

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  • 商品コード 9784004130703

出版社内容情報

卓越した中国史家である著者が,康煕帝,乾隆帝という清朝二大君主の間にあって知られるところの少なかった雍正帝を取り上げ,中国的専制君主の典型を生き生きと描き出す.体制強化のための徹底した施策や戦争を好まぬ姿勢が独裁君主制という枠組の中で持つ意味とその限界を明らかにする.東洋的専制君主とは何かを問う歴史的名著.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のりたま

1
雍正帝の生涯を追って独裁政治がどのようなものかよくわかる。とにかくよく働く。超人的に働く。あれほど大きな国を束ねるには、強大な権力を持つ皇帝が政治に熱心な名君である必要があるのだと思った。 中国人が名君の独裁政治を志向するのは、雍正帝のような君主がたびたび現れたためで、宮崎市定はこのことが中国をよくない方向に導くのではないかと考えていたように読める。1950年に出版されたが、毛沢東時代である。 雍正帝を理解する鍵の一つが満州族出身だったということだが、よく知らないので、入門書のようなものがあれば読みたい。2020/02/27

MIRACLE

0
清朝建国から第5代、中国統一から第3代の君主とその事跡についての評伝。雍正帝の在位は、わずか14年(1722-35)で、前後の康煕帝の62年、乾隆帝の61年にくらべると、見劣りがする。だが、筆者は、現地の官僚と交わした秘密書簡の分析をとおして、独自の存在意義があったことを、興味深い逸話とともに、わかりやすくのべている。雍正帝が真剣に執務に取り組む姿勢は、驚嘆に値する。2014/08/16

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