岩波文庫
完訳 ファーブル昆虫記〈1〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 399,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003391914
  • NDC分類 486
  • Cコード C0145

出版社内容情報

たゆまぬ努力と忍耐,そして何よりも深い愛情をこめて虫を観察し,推理と実験を重ねて昆虫の本能と習性をつきとめていったファーブル(一八二三―一九一五).詩情あふれるその筆致は,数知れぬ熱烈な『昆虫記』ファンを生んできた.原書と同じく一〇分冊とし,各巻に虫名索引を付して好評を博した大型版を,このたび文庫版に縮小した.

内容説明

たゆまぬ努力と忍耐、そして深い愛情をこめて虫の観察を続けたファーブル。詩情あふれるその筆致は、数知れぬ熱烈な『昆虫記』ファンを生んできた。原書と同じく十分冊とし、各巻に虫名索引を付して好評を博した大型版をこのたび文庫版に縮小した。

目次

聖たまこがね
虫籠
玉虫つちすがり
こぶつちすがり
科学的な殺し屋
きばねあなばち
短刀の三刺し
幼虫と蛹
高等なる学説
ラングドックあなばち
本能のもの知り
本能のもの知らず〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mm

28
何重もの意味で面白かった。一つ、ファーブルの筆の巧みな事。軽い言い回しのユーモア、観察したことをわかりやすく並べるうまさ、読み物として楽しい。2点目は、ファーブルの観察実験の信頼性と妥当性の高さが素人にもよくわかる事。これってやはり天才?3点目は、何と言っても登場する昆虫たちの生態そのものの面白さ。本能の神秘では人はかなわぬと思う傍ら、融通の効かない事を見れば思考なんてものは無いのだなと思う。炎天下、蜂を眺めて一日中戸外にいたファーブル様。熱中症にもならず観察して頂いたおかげで、私は風呂の中で楽しめます。2017/07/21

毒兎真暗ミサ【副長】

24
こちらは『ファーブル昆虫記』山田吉彦、林達夫翻訳。前掲した奥本氏の翻訳に比べ紛うことなき大人向き。同じ原書、媒体をよくぞここまで書き上げた!と圧巻しかない。スカラベを聖たまごがねと呼び抜くセンス。随所の描写が文学的で眩すぎた。教えてもらわなければ、こんなふうな読み比べは思い付かなかっただろう。凄く楽しい!この企画は次は原書を買い求めてからすると、絶対楽しいはず。ワクワクする!2023/11/19

はちてん

21
完訳本で集英社のハードカバーと読み比べるために。こちらの岩波文庫版は直訳過ぎて読みづらい。日本語としてイメージするために小休止を繰り返す。 ※蛇足※『超訳』とかいう表記の翻訳本を諸手をあげて歓迎する気はないけれど、昔の翻訳ってこの手が多かった気がする。2013/09/21

Ryoichi Ito

7
正確には,読み始めて中断。いつか読むかもしれない。訳者の山田吉彦は別名・きだみのるの方が有名だ。終戦後住みついた八王子の廃寺・医王寺は我が家から徒歩1時間ほどのところにあり,親近感がある。昆虫記だが,動植物の和名は漢字混じりのひらがなで横に句点がついている。とても読みにくい。ファーブルの文章は形容詞句だらけの息の長い文章で,それを忠実に訳したと思われる本書はとてもスラスラ読むというわけにはいかない。内容は面白いので,寝る前に少しずつ読むのにちょうどいいか。巻末の「ファーブル略伝」は要を得ておりおすすめ。2019/05/18

Vakira

5
小さい頃から自然科学好きであったが、ファーブル昆虫記は図や写真が少なく、文字が多かったので敬遠し、今まで読まずにいたが、読んでみたら素晴らしい。ファーブル先生の観察と実験、考察、理科大好き少年にはたまらないだろう。子供達も大人になってしまったので、この面白さを伝えることが出来ず残念。 引続き、次刊を読んでいきたいと思う。2013/10/23

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