岩波文庫
天台小止観 - 坐禅の作法

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  • サイズ 文庫判/ページ数 212p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003330937
  • NDC分類 188.43
  • Cコード C0115

出版社内容情報

天台大師の撰述,小冊のなかに止観法門の要義を簡明に説き示した坐禅作法の古典的名著.「摩詞止観」が大止観と呼ばれるのに対して,「小止観」あるいは「童蒙止観」と呼ばれる.禅の作法書として,仏教史上初めて集成されたものであるばかりでなく,今日に至るまでこれ以上に懇切な坐禅の指導書はない.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

12
第4章調和(ぢょうわ)で、五法を調和。飲食、睡眠、身、気息、そして心を調える(69頁)。≪付録≫恵心僧都 止観座禅記(193頁~)。止観の坐禅とは、閑処に居すべし。上品は深山幽谷。中品は頭陀抖擻(とそう)。下品は蘭若(にゃ)伽藍。(193頁)。坐禅とは、身・息・心を調えて、不生に住するなり(194頁)。頭にくる政治、経済、社会であるが、たまにはそういう時間をつくるのもよいか。2014/01/16

がんぞ

5
天台大師の法華三部作、その注釈三部作を鑑真和上が命懸けで日本にもたらしてくれた御陰で、最澄は法華の心を知り大乗教=日本天台宗の基礎を得た。ところが、三部作は天台大師智豈頁が自分で筆を執って書いた書ではなくて弟子があとから講義ノートみたいなものをまとめたものである。もちろん講義ではなくてどういう形式でか知らないが徐々に伝授したのであろう。チギが自ら書いたものといえばこの『小止観』で意外に読みやすくまとまっているが、内容はハード。「睡眠をほしいままにすべからず。…無常の火が諸々の世間を焼くことを念じ自ら度せ」2013/12/26

あしお

3
「摩訶止観を読む」に引き続き小止観も読んでみました。敷居の高いイメージがあったので今まで敬遠していたけど、もっと早く読んでおくべきだったと後悔しています。もちろん内容的には大体知っていたわけだがw。改めて文章としてまとめて読むと考えが整理される感じです。一点曹洞宗は坐禅の際に「目は須く開くべし」とされているけど、小止観では「目は閉じる」とされている。実際、目を閉じる方が楽なんだよね。宗旨替えしようかなw2020/05/26

qwel21

2
座禅の作法。やはり修行は引き算の思想らしい。2008/04/19

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