出版社内容情報
日露戦争当時岡倉天心はアメリカにあったが,日本文化の特性をひろく世界に知らせるために,洞徹した史眼でいにしえより一貫する日本の歴史的精神の流れをたどり,本書においてこれを論述したものである.今日より見れば多くの批判を含んではいるが,その時代的意義を考えるならば,国を憂えた一知識人の熱情には耳をかたむけさせるものがある.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
にゃん吉
4
1904年、日露戦争の頃に、英語で書かれた著作とのこと。東洋、日本の歴史を引き、日本の文化、文明がいかなるものであるか、そのような土壌を前提として、日本が、どのように、明治維新を迎え、近代化を果たしたかを明らかにし、黄禍が唱えられる西洋に向けて、日本への理解を訴求する構成。「茶の本」を読んだときにも感じたのですが、西洋の目から見て理解しやすい日本像を提示しようとするのではなく、西洋と異質な東洋、日本の姿をそのまま示した上で、理解を求めようとする論調であるのが印象的でありました。 2023/07/14
讃壽鐵朗
3
日露戦争直後に書かれたもので、今後日本は永久的に平和国家だと行っていることは全く当たらなかった。日本史を分かりやすく書いてあった。2018/12/08
双海(ふたみ)
3
内村鑑三を調べていたときから読みたいと思っていました。2013/11/27
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- 和書
- わが家の母はビョーキです