出版社内容情報
江戸時代中期にあらわれた卓抜な思想家安藤昌益(1703‐1762)は,200年の歳月を隔てて大正時代に狩野亨吉博士により発見され,初めて世間の注目を浴びるにいたった.しかしながら,関東大震災によって「自然真営道」の大部分が焼失したため,痛烈な封建道徳批判の哲学であるこの「統道真伝」は,完全な形で伝わる昌益ただひとつの著作となった.
江戸時代中期にあらわれた卓抜な思想家安藤昌益(1703‐1762)は,200年の歳月を隔てて大正時代に狩野亨吉博士により発見され,初めて世間の注目を浴びるにいたった.しかしながら,関東大震災によって「自然真営道」の大部分が焼失したため,痛烈な封建道徳批判の哲学であるこの「統道真伝」は,完全な形で伝わる昌益ただひとつの著作となった.