岩波文庫
草の葉 〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 411p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003230916
  • NDC分類 931
  • Cコード C0198

出版社内容情報

伝統的な詩の形式を無視した自由詩で,あるがままの人間の生命を賛美したホイットマン(1819-92)の詩は,アメリカをしてアメリカたらしめている根源的作品といわれる.その集大成である『草の葉』(1855-92)は,アメリカ文学を代表する傑作となった.上巻には,「ぼく自身の歌」「アダムの子供たち」「カラマス」などを収録.〈改訳新版〉(全3冊)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

68
政治ジャーナリストだったホイットマンが、36歳の時に出版し、生涯改編し続けた詩集。政治ジャーナリストだっただけあって、初版本に載せられた序文にはデモクラシーへの熱い思いが滔々と綴られている。『草の葉』の中で最も有名な「ぼく自身の歌」という詩群をはじめとして、彼の詩には平等であるべきものが数多くの羅列されているが、その羅列の多さは、それだけ彼の思いの強さを表している。そうやって平等に列挙した様々な職業の人々に、ともに生きようと詩人は高らかに歌う。そのリズムは力強く、何の迷いもない。2018/07/10

Gladcolza Bambootail

6
タイトル通り、大地に生い茂る草の青臭い匂いと、迸り出る青臭い香り(隠喩)と、デモクラシーやら労働者やら男性や女性やアメリカの大地や、それよりもっと高みにある色々なものを、一点の迷いもなく讃える言葉で、実に渾然一体とした詩集でした。体育会系の肉体に文系の魂が宿ってナチュラルに迷いなく融合している感じ。雄々しさとエロティシズムが組み合ってて凄いなあ、と思いました。「男性の詩人の素晴らしさ」が直球で味わえる一冊。2014/03/31

マンセイ堂

4
詩の中で「僕らは誰もかけがえのない者ばかり、僕らは誰も限りない者ばかり、誰もが地上で生きる彼や彼女の権利を持つ、僕らは誰も地球が目指す永遠の意図を生きることを許される、僕らは地上のどんなものにも劣らず神聖なものとして地上にあり」(p359)凄く壮大な詩だと思いました。もっとホイットマンの事を知りたいです。2013/06/01

びーとぅん

3
前から読みたかった大作。まだ上巻だけど、詩の読み方がつかめてきた気がする。「詩」って一言で言ってもいろんな形態があるけど、ホイットマンの描く力漲る、圧倒されるような詩は好きだなあと思った。ギンズバーグに影響を与えた詩人としても有名だけど、それにも納得。時間をかけて最後まで読み切りたい。2013/09/22

dokusyozuki

2
若い頃から何度も読み返した詩集。最初は理解できないことの方が多かったが、最近は理解できるような気がしてきた。これからもずっと読み返してゆきたいと思う。2020/02/04

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