出版社内容情報
アメリカにおける最初の散文文学を代表する歴史的著作であって,わが国においては英語学習者の愛読書として親しみ深いものになっている.全巻はイギリス滞在中の随筆,短篇,旅行記など34篇からなるが,ここには総序ともいうべき「自己を語る」や有名な「リップ・ヴァン・ウィンクル」などを収める.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ももむ
7
ページを開くと、旧仮名旧漢字だったため、うっと固まった。でも、スケッチ・ブックは素晴らしい本で、アーヴィングは親しみやすい作家だった。初めて国際的評価を受けた米文学だという事実も合わせて、ぜひ新訳を出してもらいたい。埋もれているのは、とても、もったいない。2010/11/18
Ex libris 毒餃子
3
アメリカ文学黎明期の作品。底本から11編を抜粋したものなので、完全版を読みたいならば他をあたるしかないです。訳が1935年くらいから変わってないので読みづらいです。驚いたのは、インディアンをアメリカ印度人と訳すことでした。ちなみに、私はリップ・ヴァン・ウィンクルが読みたくて買いました。2010/03/28
qoop
2
アメリカ独立から未だ三十年という時代に、お互いに敵視しあう英米の民意をいさめ、ネイティブアメリカンへの迫害を弾劾する見識の高さ。次第に変わり行く生活感を見つめつつ、愛情に溢れた人々の交歓を温かく見守る視点にあふれる詩情。理と情の結びついた著者の人物像が伺える一冊。〈リップ・ヴァン・ウィンクル〉が目当てだったが、そうした作品はこれひとつだけで、そこは少々残念。「サスクゥィハナ河沿岸の邊境に曾て生存したと傳へられる巨人族(p150)」について著者は何か書いていないのかな…2014/03/11
lilysX
1
全訳を希望2013/11/30
記憶喪失した男
1
冷凍睡眠の元祖といわれたリップバン・ウィンクルが出てきますが、彼は気絶していたら、歳をとらなかったという話であり、冷凍睡眠とはちがうと思います。ただ、冷凍睡眠が、同時期十九世紀中盤のフランスで流行するように語られたことは事実のようです。
-
- 和書
- 遺伝毒性試験Q&A