岩波文庫<br> 子夜(真夜中) 〈上〉

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岩波文庫
子夜(真夜中) 〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 321p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003202715
  • NDC分類 923.7
  • Cコード C0197

出版社内容情報

中国現代文学の中でもすぐれた散文作家として知られる茅盾(一八九六―一九八一)が,半植民地中国の縮図の如き上海を舞台に一九三○年代初頭の騒然たる社会を描いた名作.野心的な一人の民族資本家が,買弁資本と労働運動の前に屈服せざるをえなかった運命をたどりつつ,官僚,地主,労働運動活動家など各層の人物を鮮やかに写し出す.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

イシザル

9
こんなにもエモーショナルでスタイリッシュだとは思わなかった。 ウオン・カーファイの映画の様で驚きだった。2023/03/28

belier

2
舞台は1930年頃の上海。国は内戦中で、労働運動も激しい。そんな中、大家族を養う野心的な資本家が投機と新事業に手を出す。上巻は、家族ドラマ、資本家同士のにらみ合い、労働者の不満、社会の不安定な様相を見せながらも割りと静かな展開で下巻へ。トルストイを彷彿とさせる、多くの登場人物を巧みに書き分ける明晰な文章ですいすいと読み進められる。2022/02/09

コカブ

1
舞台は1930年の上海。北伐で中国は統一されたが、国民党内の主導権争いで内戦(中原大戦)が起こっていた。民族資本家の呉蓀甫(ウースンフー)と取り巻く人々が出てくる。蓀甫は200km程離れた双橋鎮の出身だが、共産党軍が迫ってきたために家族が上海に住む蓀甫の家に避難してきた。故郷に残してきた財産は、襲撃で損害を被る。蓀甫は投機屋の趙伯鞘(チャオポータオ)と組んで公債相場で投機に走る他、孫吉人(スンチーレン)・王和甫(ワンホーフー)といった資本家と組んで工場買収にも乗り出していく。2012/10/26

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