岩波文庫<br> 夜明け前 〈第1部 上〉 (改版)

個数:

岩波文庫
夜明け前 〈第1部 上〉 (改版)

  • 提携先に2冊在庫がございます。(2024年04月20日 03時46分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 414p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003102428
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

幕末の激動は,山深い木曽路の宿場にも確実に波及してゆく.馬籠宿の本陣・庄屋・問屋を兼ねる旧家の当主青山半蔵の仕事は多忙を極め,平田派の国学を信奉し政治運動への参加を願うが,思いは果たせない….改版(全4冊)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

翔亀

54
日本文学の「戦争と平和」と評されることもあるというが、長さのせいだけではあるまい。片やナポレオン戦争に対して幕末維新を背景に、片やモスクワやペテルブルグ社交界に対し木曾の馬籠宿の人間模様と成長物語を、片やロシアの雄大な大地に対し木曾五木の森と山の自然描写。そして歴史哲学だ。トルストイは歴史学批判としての反英雄史にして歴史の法則に束縛される人間の卑小と偉大を描いたが、それに比せられる歴史哲学が展開される気配がある。第一巻はいよいよ薩長が動き出す前までだが、ペリーから生麦事件まで木曾の地(さらに農民)からの↓2016/10/12

ころこ

40
『破戒』と比べると、同じ作者が書いた文章かと、その違いに驚く。1906年の『破戒』が藤村の詩で使われた節回しと、ぎこちなく大胆なプロットの流れ、画一的な人物造形と、不自然に現れる人間関係など、読者を当惑させつつ、若書きの大胆さに応援もしたくなるような筆致だった。その対極にありそうなのが本作で、23年後に書かれた文章は、安政東海地震や為替政策の失敗による銀の流出によるインフレなど冷静に書かれ、非常に洗練されていている。単なる歴史小説と違うのは、近代日本の成立をその書いた文章の成立、言文一致の完成として体現し2023/04/09

きいち

33
これ、おもしろい。ていうか、古典と違うてむっちゃ現代的やん。◇幕末維新の激動期が舞台だけれど、黒船も安政の大獄も、主人公半蔵のもとには時間差温度差あって訪れてくるニュース。でも、「市井では関係ない」的に庶民を持ち上げるよな紋切型とは真逆で、半蔵は地域の先々考えて自ら情報を取りに行くし、平田国学を通してネットワークをつくり、運をつかんで横須賀まで足を運びもする。激動の人物を主人公にするよりも個人の積極性主体性とその価値が前面に出てきてる。◇それにしても、江戸と馬籠で情報や豊かさに格差のないことに驚かされる。2015/02/19

寝落ち6段

17
蘭学の広まる江戸社会で、改めて日本人の心を学ぶべく、大陸の影響をあまり受けていないだろう『古事記』の時代を研究する国学が本居宣長などにより興された。国学は多くの人に感銘を与え、市井でも学ぶようになった。折しも幕府への不満が募る中、黒船来航が社会を揺さぶった。馬籠宿の旅籠の忰・半蔵は、国学を学び、武士の世が欧米列強に脅かされる社会を憂い、新たな世を、王政復古の世を想う。外国の排斥熱が高まる世の中で、半蔵は『静の岩屋』を手に取ったことで、日本人は元来多くのものを受け入れてきたと知る。日本人の本来に迫る大作だ。2021/01/20

Masakazu Fujino

13
教科書で学んだ「夜明け前」を初めて読む。面白い。なぜ国学(平田国学)が広がりを持ち、多くの人々が引かれたのかが、わかる気がする。現在放映中の大河ドラマ「青天を衝け」はまさにこの作品に学んでいるのだと思う。面白い。島崎藤村ってすごいなとあらためて思う。2021/07/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/521846
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。