出版社内容情報
改進党の組織強化に,報知新聞の経営にと多忙をきわめた竜渓(1850‐1931)が,明治15年たまたま病床に小閑を得て,民権伸張・憲政樹立の思想を鼓吹しようと,テーベの興亡に取材して書き上げたのがこの政治小説である.民主政を樹て国を興して国威を四隣に伸ばそうとする英傑たちの活躍は,当時の青年の熱血をかきたてたであろう.
改進党の組織強化に,報知新聞の経営にと多忙をきわめた竜渓(1850‐1931)が,明治15年たまたま病床に小閑を得て,民権伸張・憲政樹立の思想を鼓吹しようと,テーベの興亡に取材して書き上げたのがこの政治小説である.民主政を樹て国を興して国威を四隣に伸ばそうとする英傑たちの活躍は,当時の青年の熱血をかきたてたであろう.