岩波文庫<br> 竹斎

岩波文庫
竹斎

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  • サイズ 文庫判/ページ数 207p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003025819
  • NDC分類 913.51

出版社内容情報

仮名草子2巻2冊.富山道冶作.やぶくすし竹斎が都で食い詰め,にらみの介という下僕をつれて東海道を下る道すがら名所古蹟をたずね,狂歌を詠じなどして打興じつつ江戸に到る滑稽道中記であるが,その構想・諷刺の妙・文品の秀抜等,仮名草子を代表する名作である.附録としてその影響作のひとつ「竹斎狂歌物語」を収めた.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

295
成立年未詳ではあるが、主人公の竹斎が郎党の「にらみの介」(当然、恨みの介のもじりであろう)を旅の伴に連れていることからも、成立はそれよりは後、元和年間の後半だろうか。また、「やぶ医者」という言葉は既に人口に膾炙していたようで、主人公の名前の竹斎は「藪」の縁語から来たものである。内容は、京から名古屋を経て江戸に向かう一種の街道記なのだが、狂歌をふんだんに散りばめた歌物語でもあり、この点では伊勢物語のパロディかと思わせる節もある。もっとも、本書には恋が語られてはいないのだが。畢竟、軽妙、滑稽が本書の持ち味か。2018/01/10

だまし売りNo

7
藪医者・竹斎が滑稽な治療を行う旅行譚2021/07/31

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