出版社内容情報
「古事記」の研究を通じて,儒教や仏教で説く道はただ人智による理屈にすぎず,「古事記」などの日本の古典にこそ真の道が備わっているとして,その国学思想を古道として説き,自らこれを用いて講義したといわれる「直毘霊」(明和8年成立).わが国成立の道を100の和歌であらわした「玉鉾百首」(天明7年刊).ともに宣長の古道の代表作として知られている.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
双海(ふたみ)
21
宣長さんの仕事は、後世のいわゆる国粋主義や国家神道とは関係のないものであると最近よく思います。どうしてそのような視点で語る人が多いのか不思議でなりません。後世のイデオロギーを手掛かりに著作を読み解く姿勢では何もわかるまい、と。ほんとうに関心のある人であったらそのような読み方はしないだろう、と。2015/12/31
Ucchy
0
『直毘靈』は国学のエッセンス要約という感じだがその点では『玉くしげ』『うひ山ぶみ』の方が分かりやすいと思った。併録されている『玉鉾百首解』が面白かった。2015/05/30
shunkichi
0
次は、古事記伝を読んで見るかな。2013/11/13