出版社内容情報
『源氏物語』『狭衣物語』などから秀歌を選び出して成った鎌倉期の代表的な秀歌撰として,『物語二百番歌合』(四○○首.定家撰)『風葉和歌集』(一四二○首.為家撰か)『源氏物語歌合』(一○八首.撰者不詳.)を収めた.各歌ごとに的確な注解と現代語訳を付し,だれにでも容易に親しめるよう細心の工夫がこらされている.
内容説明
光源氏など「作り物語」中の人物がよんだ歌を選抜して編んだ秀歌撰としてここには『風葉和歌集』(1420首,藤原為家撰か)の後半部と『源氏物語歌合』(108首,撰者不詳)をおさめた。本書を読みすすむとき誰しも歌集の撰定が物語の世界にまでおよんだことに王朝貴族たちの遊び心の驚くべき発露を感ずるだろう。