出版社内容情報
江戸中期から幕末までの百年間,営々と作られ読まれ続けた20万句の川柳点と狂句.人情を穿ち,恋を謳い,世相を読み,世情を風刺したこの短詩型文学の面白さが古川柳研究30年余の著者によってはじめて拓かれる.書下し.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kenitirokikuti
5
図書館にて。先に破礼句に関する本を読んでしまったが、これは古川柳の概説書である。享保の改革の徳川吉宗のあとに江戸川柳が起こり、田沼時代と対応するように発達し、松平定信の寛政の改革になると言論統制が入って狂句になる(初期北斎が少し参加している)。版元の自主規制により「役人の子はにぎにぎをよく覚え」が削除されていたりする。公議はリアルタイムでの政治批判を禁じていたが、田沼意知の殺害については一年も経たぬうち揶揄する句が登場している。2021/10/16
kayoshi
0
★★・・・ 2002/11/27