出版社内容情報
嵐のようにわきあがる笑いに身をゆだね，生の律動に直にふれたレーニン．「笑い」を手がかりに，プラトン以前の「はじまりの哲学」の流れを汲む「唯物論」の本質，革命を現実化する「党」の思想の独創性を探る．新論文60枚増補．
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shimauma_man
3
ロシア革命に向かって唯物論を最新武装していくレーニンの姿は面白い。 3章まではロードムビー的に楽しめるが、4章からの難解さは異常・・。 唯物論がひとひねりして観念論に着地するのは理解出来るようで、やはり難しい。 2015/04/04
スミレ雲
2
【図書館本】レーニンは、よく笑う人だったのか。2018/10/27
斑入り山吹
2
何冊も中沢新一は持ってるんだけど、読みながらそこそこ面白いと思うんだけど、全然わからない！！面白いがわからない、という文体はちょっと村上春樹！？この話で分かったのは、笑い、レーニンがヘーゲル、ベーメ、グノーシス派につながるという中沢氏の説…。中沢氏は神秘が好きなんだと思う。東方とか。でも神秘の話なら、白川静の漢字の本の方がよっぽどわたしは感じられた。すみません、分からんくせに口出して。2010/11/14
wattann
1
う～ん、難しかったなあ・・・。もう少し前提となる知識を持っていないと 太刀打ちできない。 2015/12/28
上り下り澱
1
外からはロシア革命、世界戦争、干渉戦争。内からは反革命派、マッハ主義と軍事的にも思想的にも政治的にも激しい戦いを強いられたレーニン。そんな彼がいきついた先はマルクスではなく、ヘーゲルに立ち返ることにあった。レーニンは資本論を理解するためにはヘーゲルの大論理学の全面的研究が必要不可欠であるとする。なぜ絶対的唯物論を旨とするレーニンが、悪名高きかの絶対的観念論者ヘーゲルを信奉するに至ったのか。そのことはレーニン自身も驚いていることであった。2015/03/01
