出版社内容情報
文化と文明を区別する根拠はなにか.音読の習慣はいつ黙読に移行したか.なぜ『クマのプーさん』がラテン語に訳されたのか.猫が古典に登場しない訳は?…言葉の語源や来歴を手がかりに謎を解く,書下しエッセイ集.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
in medio tutissimus ibis.
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言葉について突き詰めて考える人がこの世にはけっこういる。その結果は正直門外漢の私にはちんぷんかんぷんだけれども、それをめぐるドラマについてはなかなか面白いので、こうやって紹介されると古典学なるものも多少は身近に感じられる(感じられるだけ)。2016/11/03
てり
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西洋古典文学者によるエッセイ集。最初はかためなテーマで大学入試の評論文のようだったがだんだんこなれていって面白く読めた。お気に入りは「音読と黙読」、「ワタシハアナタヲアイシテイマス」、「ラテン語版『クマのプーさん』など」、「デロス詣で」などなど。2023/01/23