出版社内容情報
ペロポンネソス戦争時代のソクラテスやエウリピデス．ローマ共和制末期のキケロ．ネロの時代のセネカ……．危機の時代を生きた「賢人」十人の十色の身の処し方・死に方に光を当て，古典世界の知識人像を今日的な眼で捉え直す．
内容説明
危機の時代を、古代の知識人たちはどう生きたのか。ペロポンネソス時代のソクラテスやアリストパネス。ローマ共和制末期のキケロ。ネロの時代のセネカ…。自分の生き方を淡々と貫いた哲人。絶望を笑いに転化した豪傑。見苦しく右往左往した文人。「賢人」十人の十色の身の処し方・死に方に光を当て、古典世界の知識人の姿を今日的な眼で捉え直す。
目次
ペロポンネソス戦争時代
古典ギリシアの終焉
共和制末期のローマ
ネロの時代―どういう生き方をしても死なされた時代
帝政ローマのギリシア人
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マッピー
10
小学生のころ、学校の図書室に遭った偉人の伝記を片っ端から読みました。そんなわけで、ギリシア、ローマの知識人たちの軽～い伝記のつもりで読み始めたら、違いましたね。古代知識人について読むためには、読者にもある程度の知識が要求される。「…は有名な話だが～」－知らない。「ご存知の通り～」－ご存知ない。国の危機に何ができたのか、人生の危機にどう生き死んでいったのか。結果格好悪く見えてしまっても、理想を語ることは無駄ではないと思う。少なくともキケロにはそう言いたい。スコラ派を謳いながらお金に汚かったセネカは…。2018/12/14
はちとらー
0
神保町に置いてあった古本を購入。個人的に興味のある「トゥキュディデス」についての内容が詳しく書かれていて、買ってよかった。本書を読んでそれまで知らなかった人物についても興味が沸いてきた次第で、特にアリストパネスもただものではないということが読んでいてよくわかった。2013/01/01
うえ
0
「些細なことにかんしてさえ,正確な知識を獲得するにはどれだけの時間と手間がかかるかということ」2014/03/26
