出版社内容情報
ルポルタージュは単なる情報や話題の提供ではない．経済大国日本の矛盾と権力と対峙する人びとの志を書き続ける鎌田慧が，取材と執筆の方法をはじめて語ったハウツーでないルポルタージュ入門．〈解説＝吉岡忍〉
内容説明
ルポルタージュは単なる情報や話題の提供であってならない。繁栄する経済大国の矛盾と孤立無援で権力と対峙する人びとの志を書き続ける鎌田慧が、着想、取材、執筆の方法をはじめて語った、現実を読みとくためのハウツーでないルポルタージュ入門。
目次
序 ルポルタージュの現状―冤罪事件にかかわって
１ ルポルタージュの着想
２ ルポルタージュで考える
３ 取材の方法
４ 現実を読む
５ 現実を歩く
６ 民衆の表現
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
根室
1
先入観なしで現地に入り、寄り道をしながら問題を探していく。金も時間もかかるし、楽観的で誠実な人じゃないとできないなと思う。現実は本にあるような平面的なものではなく、もっとゴツゴツして広がりのあるもの。ルポルタージュはそういうのを掘り起こして、過去と現実から未来を考察する2012/02/02
イシイアツコ
0
ずいぶん長い時間をかけてしまったがようやく読了。わたしの尊敬するルポ作家である鎌田慧氏によるルポルタージュ論。氏から直接学べるようで、一言一言をかみしめながら読む。ここで語られているのは、ルポルタージュを書くにあたっての姿勢や思想。逆にそれなくしてはルポルタージュはただの記録と化してしまうということを学ぶ。自分の立ち位置を決めろ、と言われたような気がした。そして未来をよりよく変えれるようなものが書ければ本望だ。具体的な著者の行っている取材方法や情報の引き出し方なども書かれていてイメージが湧きやすく、勉強に2012/08/29
カネコ
0
○2010/10/22
yuichi0613
0
ルポルタージュというジャンルにこだわり続ける希有な著者。ひたすらその場所に行くことで新たな発見をしてゆく取材スタイルは大変参考になる。2008/11/17
