同時代ライブラリー<br> 妖怪の民俗学―日本の見えない空間

同時代ライブラリー
妖怪の民俗学―日本の見えない空間

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  • サイズ 新書判/ページ数 255p/高さ 18X11cm
  • 商品コード 9784002600529
  • NDC分類 388
  • Cコード C0330

出版社内容情報

お化けと幽霊はどうちがうか.妖怪の出現のパターンとは何か.現代日本社会の調査と,柳田民俗学の再検討を通して,さまざまな怪異現象を分析し,日本人の精神構造の隠れた次元・目に見えない時空間を浮彫りにする.

内容説明

急激に都市化する現代日本社会。そこには様々な怪異現象・民俗変容としてのフォークロアが見い出される。それらは何を物語るのか―。お化けと幽霊の違い、妖怪出現のパターン、闇の時空間の構造とは?柳田国男らの研究の再検討と各地の調査を通して、日本文化の深層に迫る。新しい「都市民俗学」への招待。

目次

1 妖怪のとらえ方
2 化物屋敷考
3 妖怪のトポロジー
4 都市の妖怪

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

27
原著が1985年なので、さすがにこの分野としては、基本的文献としての比重が大きいと思える。途中の事例紹介のあたりは、現代の柳田国男のようで楽しめる。ただせっかく井上円了を紹介しているのに、その方法に必ずしも賛成していないような口調が、文章のあちこちに読み取れるのは、徹底して科学的解明を心がけた井上との、学問的コンセプトの差だろうか。著者も総じては、現象をオカルトに頼らない説明に持って行こうとしてはいるので、読者がどちらの立場にあっても入門書として読めると思う。2014/07/22

mittsko

6
図書館にて、85年の原著(読了、読書メーターに感想アップ済み)の隣に、90年刊のこちら、同時代ライブラリー版があったので手に取ってみた(ちなみに、本書は02年、ちくま学芸文庫にて再度文庫化されている)。新たな「あとがき」と関一敏先生の「解説」が含まれていたので、それらを読んだ ⇒ 宮田民俗学でボクが興味をもったのは「女性民俗」、とくに「女の霊力」でした。『女の霊力と家の神』(1983)、『ヒメの民俗学』(1987)などを読まなきゃならんですかね。宮田登再々訪の企画をやるときの課題図書、です2023/08/28

野火*

4
妖怪には真怪と虚怪の見方があって、こちらは虚怪寄りの本。妖怪がどういう性質のものなのかよりも妖怪の発生するプロセスの方がやはり学術的には重要なんだろうな。2017/07/29

へーちょ

4
妖怪ってものは今でも日本のあちこちにいるけれど、その生成される過程や条件がざっくり書いてあって入門としてはベターかな。2011/06/10

ウィン

3
「妖怪」とタイトルにあるが、話は都市犯罪などにまで及び、なかなかバラエティ豊かな内容であり、楽しく読めた。2010/06/16

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