出版社内容情報
現代資本主義の特質を明らかにする著作としてすでに古典的地位を占める本書は,大企業のパワー,マネタリズムの金融政策批判,環境問題,軍事支出の批判などを論じ,ゆたかな社会の政治的保守化を鋭く指摘している.
内容説明
「ゆたかさ」の増大と普及は現代に何をもたらしたのか。現代資本主義の特質を明らかにするという大テーマにユニークな角度から取組んだ著作としてすでに古典的地位を占める本書第4版では大企業のパワー、マネタリズムの金融政策批判、環境問題、軍事支出の批判などを論じ、ゆたかな社会の政治的保守化を鋭く指摘している。
目次
ゆたかな社会
通念というもの
経済学と絶望の伝統
不安な安心
アメリカの思潮
マルクス主義の暗影
不平等
経済的保障
生産の優位
消費需要の至上性
依存効果
生産における既得利益
集金人の到来
インフレーション
貨幣的幻想
生産と価格安定
社会的バランスの理論
投資のバランス
転換
生産と保障との分離
バランスの回復
貧困の地位
労働、余暇、新しい階級
安全保障と生存について