丘の家のセーラ

丘の家のセーラ

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  • サイズ B6判/ページ数 437p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784001155112
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8097

出版社内容情報

あいついで両親を失ったパーセル家の4人姉妹は,愛する我が家ヒルクレスト荘を自力でまもろうと決意する.経済的な不安に加え第1次世界大戦という大きな社会不安が重なり,姉妹の人生は大きく変わる.

内容説明

あいついで両親を失なったパーセル家の四人姉妹は、愛するわが家ヒルクレスト荘を自力で守ろうと決意するが…。経済的な不安にくわえ、第一次大戦という大きな社会不安がかさなり、姉妹の人生は大きく変わる。イギリス版『若草物語』。中学生以上。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ほたて

22
二人姉妹の妹なので、姉の気持ちはわからない。きょうだいの真ん中の苦労はもっとわからない。なので『若草物語』でもこのシリーズでも、共感するのは末子の気持ち。そして、姉に想いを寄せる人が妹にとって特別な存在であることは、物語の定番です。セーラの視点のみで語られる10年間の明らかにされていない空白(←末っ子の宿命で、話題に入れてもらえない)を、他の姉妹の視点から埋めていくことができるという構成が面白いです。2013/10/20

杏子

9
ヒルクレストに住む四人姉妹の物語。このシリーズの特異性はそれぞれの巻で視点になる人物が違うところにある。最初の一冊では、七歳の末娘セーラの視点から。年代が飛び飛びで少し不明な点はあったが、それは長姉フランセスの視点から描かれる次作で、明らかにされるのだろう。面白かったが、こういうのはもっと早いうちに読めたらよかった。子どもの頃に読めたら、もっと熱中していただろう。フランバーズ屋敷の話が好きな人は楽しめるとあったが、あれも多感な十代に読んだから、ということもあったかもしれない。とりあえず2冊目は読む。2013/05/29

ゆり

8
四人姉妹の末っ子セーラの視点から描かれる第一次世界大戦あたりのイギリスの地方のお話。古き良き少女の成長の物語で素敵でした。戦争が平和な日常にじわじわと浸食していく様が切なくやりきれない。牧師館の三兄弟みんなそれぞれの個性を持ついいこだったので本当にやりきれない……。確かに『アンの娘リラ』を彷彿とするものがありました。セーラのかなわない淡い恋が切なかった。彼女は今後ぜひ幸せになってほしい。姉妹のなかでは長女のフランセスの個性と才能が光っていました。アニーのどっしりした愛情とおいしそうなご飯もいい。2018/08/19

すばる

4
現代(1986)に書かれた、古い少女小説の系譜を継ぐ作品。こんなん好きに決まってるじゃないですか…。全巻読む気まんまんです。2023/08/06

ひじり☆

4
若草物語を思い出す。私も仕事をしているが、愛する人と一緒にいること以上に仕事を大切にするというフランセスには共感しにくい。しかし、時代的にどちらかキッチリ選ばなければならない状況下でもあったのだろう…。セーラのもどかしい、切ない恋心に胸がキュンとなった。2014/05/17

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