岩波科学ライブラリー
巨大数

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  • サイズ B6判/ページ数 113p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000296533
  • NDC分類 412
  • Cコード C0341

出版社内容情報

伝説の数「不可説不可説転」、宇宙の永劫回帰時間、数学に使われた最大の数…。巨大数の壮大な歴史を描く。

内容説明

無量大数ってどのくらい大きい数?グーグルの社名の由来となったグーゴルより大きい?アルキメデスが数えたという宇宙を覆う砂の数、仏典に登場する最大数である不可説不可説転、宇宙の永劫回帰時間、数学の証明に使われた最大の数…などなど、伝説や科学に登場するさまざまな巨大数の文字通り壮大な歴史を描く。

目次

第1章 歴史に見る巨大数―宇宙の砂の数、極楽浄土までの道のり(アルキメデスの3つの巨大数;古代バビロニアやユダヤの巨大数;仏教やジャイナ教に現れた巨大数)
第2章 自然科学と巨大数―「天文学的」を超える「天文学的」な数(アボガドロ定数;エディントン数とディラックの巨大数仮説;永劫回帰時間;猿の無限定理;指数表記の発明)
第3章 数学と巨大数―無限の一歩、手前(数学に現れた巨大数;巨大数を生み出す関数;チャレンジコーナー;巨大数の数学的小品)

著者等紹介

鈴木真治[スズキシンジ]
1958年生まれ。数学史家。金沢大学大学院理学研究科(数学専攻)修士課程修了。日本科学史学会会員。日本数学協会会員。日本アクチュアリー会準会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mae.dat

195
無限は怖いけど、巨大数は浪漫しかないなぁ。と思って。無量大数なんて小さいよ。と言う世界観ね。先日、グラハム数欲しいなぁと、唐突に思いまして。QuizKnock『東大生100点は取り飽きたので〜〜』回で福良氏が「作る(そして点数を与える)のが1番」と言ったのを思い出して、巨数クイズのソースにならないかと思ったけど、丁度良い難易度の話がない。“机の上の缶ビールが、量子の揺らぎによって突然倒れてしまう現象が生じる時間は(10¹⁰)³³年”。“1/10⁵⁰より小さい確率は0とみなせる(ボレルの法則)”。覚えとこ。2022/03/20

takaC

54
一読の価値あり。2018/08/24

へくとぱすかる

44
前半は数学エッセイ的に書かれ、アルキメデス「砂の計算者」や「劫」の比喩など、懐かしさもあって楽しく読めた。後半は現代数学の話題が中心で、さすがにこれは難しい。グラハム数について、矢印表記が具体的に何をあらわすかが理解できず、同じ岩波から出ていた「数-その意外な表情」を参照してみようと思う。とにかく想像をはるかに超える巨大さで、「無量大数」が小さく見える!2017/03/27

galoisbaobab

14
というか指数表記ですら書ききる空間がないほどの数を表記する方法を編み出してるホモ・サピエンスとかすごいだろ、と脳みそが痺れます。が、歴史以外の解説はもはやイミフ。。。ごめん。わからん。数えられる数の中で意味のあるとにかくデカイ数にこだわりたい人はこの本では物足りないかもね。そいいう人をGoogologistというのね。いつか仲間に入れてもらいたい・・・2017/08/16

calaf

14
巨大な数のあれこれをまとめて解説した本。足し算→掛け算→冪→……という増加関数の列、確かにそういうものも考えられるなぁ...でもこれを無限に伸ばしたものさえ凌駕するスーパー関数も存在しているらしい...そういうものを発見しようとして見つけたわけではないみたいですが (笑)2016/09/27

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