内容説明
激動する東アジア経済の震源地・中国。中でも上海を中核とする華東地域は良質で低廉な労働力が豊富にあり、全国に広がる販売網の拠点として巨大な産業集積が形成されつつある。「世界の工場」から「世界の市場」へ、さらに「世界の研究開発センター」へと変貌しつつある上海の現状を明らかにし、日本企業が中国市場で成功するための秘訣を伝授する。
目次
序章 なぜ、いまシャンハイか?
第1章 長江デルタ地域のIT産業
第2章 長江デルタ地域の自動車産業
第3章 浙江省の産地のものづくりと競争力
第4章 市場としての上海の魅力
終章 「中国リスク」と「中国へ投資しないリスク」のはざまで
著者等紹介
丸屋豊二郎[マルヤトヨジロウ]
1951年生まれ。早稲田大学大学院経済学科修士課程修了。アジア経済研究所入所後、香港大学アジア研究センター客員研究員。日本貿易振興機構上海センター所長などを経て、日本貿易振興機構アジア経済研究所研究企画部長、香港大学アジア研究センター名誉付属研究員、復旦大学中国経済研究中心客員研究員
丸川知雄[マルカワトモオ]
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業。アジア経済研究所を経て、東京大学社会科学研究所助教授。著書に『労働市場の地殻変動』(名古屋大学出版会、大平正芳記念賞)など
大原盛樹[オオハラモリキ]
1967年生まれ。ロンドン大学東洋アフリカ学院経済学修士課程修了。アジア経済研究所入所後、中国社会科学院工業経済研究所・四川省社会科学院経済研究所客員研究員を経て、アジア経済研究所新領域研究センター研究員、東京外国語大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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