内容説明
冷戦は終わったが、グローバルな暴力体系をなす軍備の本格的な削減や廃絶は実現していない。血なまぐさい紛争が今日も続発し、「使える大量殺戮兵器」の開発は公然と進められている。こうした事態にどう取り組めばいいのか。軍拡を、その基底にある近代という時代の倒錯の表われとしてとらえ、市民の視点に立って考察と提言を行う。
目次
1 課題の構図(政治としての軍縮;世界軍縮の政治構想)
2 軍縮の政治学(軍拡の政治構造;何が軍縮を妨げたのか ほか)
補論 核廃絶への行程(軍事化の落とし穴;二一世紀へのヒロシマの役割 ほか)
3 歴史と展望(文明と戦争;近代としての核時代)
著者等紹介
坂本義和[サカモトヨシカズ]
1927年、米国ロサンジェルス生まれ。小学校半ばまで、主として中国の上海に在住。1951年、東京大学法学部卒業。1954年、同大学法学部助教授、64年教授(国際政治)、88年定年退官、名誉教授。その後、明治学院大学教授、国際基督教大学平和研究所客員所員を経て、同顧問
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