日本語を生きる

日本語を生きる

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  • サイズ B6判/ページ数 262p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000267106
  • NDC分類 908
  • Cコード C0395

出版社内容情報

日本語で文学を創ることを具体的に論じるため,谷川俊太郎,高橋源一郎,平田俊子が小説,詩,戯曲の3種競技に挑んだ.ルールは「それぞれに何らかのかたちで〈56歳,男性,高田さん〉を登場させる」.創作+鼎談を納めた画期的な1冊.

内容説明

ひとりで言葉のトライアスロン“小説+戯曲+詩”に挑戦!?ジャンルいりみだれてのバトルのゆくえは?小説、戯曲、詩の3形式をそれぞれが自由に定義して1作ずつ書き下ろす。ただし、それぞれに何らかの形で「56歳、男性、高田さん」を登場させる。

目次

前口上 言葉を生きること
言葉のトライアスロン
谷川俊太郎(「小説・高田」;「戯曲・高田」 ほか)
平田俊子(「ブラジャー・ロード」;「これからの『楡』」 ほか)
高橋/源一郎(小説「タカダさん」;戯曲「タカダさん」 ほか)
いま、言葉の力はどこにあるのか―鼎談(作品について;日本語を生きる)

著者等紹介

谷川俊太郎[タニカワシュンタロウ]
1931年生まれ。東京都出身。豊多摩高校定時制卒。一八歳頃から詩作を始め、52年『二十億光年の孤独』を刊行。詩、翻訳、エッセイ、創作わらべうたなど幅広く活躍する、日本を代表する詩人。主な詩集に『き』(69年、サンケイ児童出版文化賞)、『日々の地図』(83年、読売文学賞)、『はだか』(88年、野間児童文芸賞)、『いちねんせい』(同年、小学館文学賞)、『世間知ラズ』(93年、萩原朔太郎賞)など多数。『マザー・グースのうた』(75年、日本翻訳文化賞)やシュルツ・スヌーピー絵本の翻訳でも知られる。2002年、約十年ぶりの詩集『minimal』を刊行

高橋源一郎[タカハシゲンイチロウ]
1951年生まれ。大阪府出身。横浜国立大学経済学部中退。81年「さようなら、ギャングたち」で群像新人長編小説賞優秀賞を、88年に「優雅で感傷的な日本野球」で三島賞を受賞

平田俊子[ヒラタトシコ]
1955年生まれ。福岡県出身。立命館大学文学部卒。83年『鼻茸について』他で現代詩新人賞を受賞。詩集に『ターミナル』(98年、晩翠賞)など。楠かつのり氏が97年に設立、現在も全国大会を開催するなど話題を呼んでいる「詩のボクシング」三代目チャンピオンでもある(二代目は谷川俊太郎氏)。2000年には文化庁・舞台芸術創作奨励賞(現代演劇部門)を受賞するなど、戯曲での活躍も
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぽっか

3
ルール:高田さん(56歳男性)を登場させ、小説・戯曲・詩を書くこと。作品はもちろんだが特に最後の鼎談が面白くて、ルールの下で書くことによってジャンルの違いが意識化されたと言う。詩人は何を書いても詩になるし小説家もまた然り。じゃあ詩らしさって何かというと、言葉ありきで始まること。他者と共有可能なコトバが触媒となって連想が次々とうまれる。逆に小説はもやもやとした私的な思いが先にあって、書いていくうちにどこか「よりよい場所」へたどり着く、その移動感が重要となる。単なる言葉では移動のエンジンになりえないんだとか。2019/04/25

つかさちゃん

0
谷川俊太郎。氏の文章はすばらしい。その言葉を、どうにかして手に入れたい、と思う。2009/01/18

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