出版社内容情報
「バーがあって君が飲んでいて」「人生の旅でまた会おう」など百篇のエッセイに加え、松浦寿輝氏との特別対談「もうひとつの十字路」を収めた最終巻。「一読勃起、再読慙愧の快文章に心が震える。時代の十字路に立って北方謙三が凝視したものは何か。それを知りたければ、これを読むしかないのだ」(五木寛之)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
163
北方 謙三は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。『十字路が見える』シリーズ全四巻、東西南北、二段組1,350頁超完読しました。最後のⅣ巻は新作でした。オススメは、船戸与一関連のエッセイ&松浦寿輝氏との対談「もうひとつの十字路」です。しかし新潮に連載していたにも関わらず、岩波書店刊は不思議です。著者は現在76歳ですが、少なくとも88歳位までは新作を書き続けて欲しいと思います。 https://www.iwanami.co.jp/crossroads/2023/05/26
都人
5
このブログを始めたのが、2009年の8月、読んだ本が2229冊になる。その中で岩波書店の本はこのシリーズの4冊だけだ。週刊新潮に連載されていたのに、ハードカバーは岩波、収益増のためなのか。映画に関する不確かな知識だが、この本には、著者が映画が好きと言うこともあり、その話が多く出てくる。イタリア製の西部劇、日本では「マカロニ・ウエスタン」と呼ばれるが、本場のハリウッドでは「スパゲッティ・ウエスタン」と呼ばれていると聞いたことがある。2023/06/16