出版社内容情報
バーチャル空間とリアル空間の融合,ユビキタスとモバイルがつくりあげる空間全部の超分散的電子化.いまコンピュータは,「脳」を超えて空間との親和性を特徴とするようになった.人類文化を変容させうる先端技術とその意味.
内容説明
コンピュータは登場以来、将来は人間の脳と同じか、それ以上のものに成長するというイメージを、長くもたれてきた。バーチャル空間とリアル空間の融合、ユビキタスとモバイルがつくりあげる空間全部の超分散的電子化―いまコンピュータは、「脳」を超えて「空間の創造」へと向かう。人類文化を変容させるこの科学技術とその意味を論じる。
目次
第1章 コンピュータ技術の五〇年
第2章 脳のメタファを超えて
第3章 バーチャル・リアリティ
第4章 リアルとバーチャル
第5章 モバイルからウェアラブルへ
第6章 情報化する実空間
第7章 超分散のシステムに向けて
著者等紹介
広瀬通孝[ヒロセミチタカ]
1954年生まれ。システム工学/ヒューマン・インターフェース専攻、東京大学先端科学技術研究センター教授
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感想・レビュー
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Kawai Hideki
3
バーチャルリアリティ、テレイグジスタンス、拡張現実(AR)、ウェアラブルコンピュータ、ユビキタスの基本コンセプトと関連技術について、分かりやすくまとめてある本。10年前に書かれた本だが、まだまだ内容は古びていないと感じた。特に、第V章 「モバイルからウェアラブルへ」のところでアラン・ケイの予言「コンピュータがインティメート化(個人とほとんど一体化)する」を紹介しているのは、現在のスマートホン普及の流れを言い当てているようで面白かった。2012/04/02
オフィス派の宇宙図
0
コンピュータを『脳』という固定されたブラックボックスと見ないで場・環境である『空間』として見ようというおはなし。しかし、スマートフォン普及まえに書かれたのでけっこう読み足りないところがある2013/05/03