出版社内容情報
文化を,すでにそこに在り,固有の内容を含むものとして眼差す我々の視線の背後には,いかなる政治学が内包されているのか.「対象」としての文化から,「問題」としての文化へ.近代におけるこの概念の存立そのものを問い返す.
内容説明
文化を、すでにそこに在り、固有の内容を含むものとする我々のまなざしの背後には、いかなる政治学が内包されているのか。単なる実証主義的な文化研究を超えて、それ自体を「問題化」することとは、何を意味するのか。「対象」としての文化から、「問題」としての文化へ。カルチュラル・スタディーズの問題構制を歴史的に位置づけなおし、近代における文化概念の存立そのものを問い返す。
目次
1 文化を問題化する
2 文化を読みなおす(サブカルチュラルなアイデンティティ;抗争の場としてのメディア;グローバル/ローカルな日常の政治学へ)
3 基本文献案内