旧約聖書〈3〉民数記・申命記

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  • サイズ A5判/ページ数 522,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000261531
  • NDC分類 193.1
  • Cコード C0316

出版社内容情報

古代オリエントに誕生し,人間の歴史にはかり知れない影響をおよぼした壮大な物語の殿堂が,現代の日本語によみがえる.宇宙の創成,民族千年の興亡,終末観に閉ざされた社会と文化,愛のよろこびに震える魂の歌-ここにはすべてがある.旧約聖書学の進展を踏まえ,最前線に立つ気鋭の訳者陣が渾身の力で取り組む,画期的な新訳.

内容説明

荒野の四十年。約束の地を前にした彷徨と反抗と祝福と再び告知された十戒と新たな契約締結をもって、民族の歴史を捉え直す。

目次

民数記
申命記

著者等紹介

山我哲雄[ヤマガテツオ]
1951年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、北星学園大学経済学部教授

鈴木佳秀[スズキヨシヒデ]
1944年生まれ。東京教育大学大学院博士課程修了。北米カリフォルニア州クレアモント大学院にてPh.D取得。現在、新潟大学人文学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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優希

86
モーセ5書の最後の巻ということもあり、モーセを取り巻く諸々といえますね。民数記はシナイの荒野での出来事は出エジプトを彷彿とさせるものがありました。荒野の40年を語るならではの特化したエピソードというより、伝承をヤハウェへと結びつけた感があります。続く申命記はモーセの遺言の書と言えると思いました。改めて十戒が語られるなど、ヤハウェの言葉を再び語ることは新たな契約に入ろうとするイスラエルへの勧告であるように感じます。ここで1つの物語が終わることで1つの歴史も終わった気がしました。2017/01/30

きゃんたか

16
モーセは約束の地に入れなかった。四十年の長い放浪の末、イスラエルの民の多くは約束に与ることなく死に絶えてしまった。このような圧倒的なリアリティに直面しながら、なぜ彼らは絶望せずに前進し続けられたのか。巧妙な軍事力ゆえか。賢明な組織力ゆえか。イスラエルは当時からどの民族にも増して弱小だった。ただ、真実なる神が共におられ、唯一なる存在者が裁かれるという圧倒的リアリティが彼らの行く先々を導き、敵国の支配や諸々の肉体的精神的誘惑から守ったのである。ここに、弱小ゆえに神の目に適うという愛の神秘が永遠に刻み込まれた。2017/05/27

gogo

14
イスラエルの民が荒野で彷徨い始めてから、40年目までの記録が記述の大部を占める。放浪の期間が長くなり、2世代目が現れるにつれ、イスラエルの民は誘惑や危険に晒される。その度にモーセは神と民との間に挟まれ、思い悩むことになる。そのため、特に『申命記』では、民衆に神と律法を思い起こさせるための警句や訓示が多くなる。『申命記』の最後の場面で、モーセは後継者を指名して、息絶える。モーセは民と神の間のジレンマのために、神の命令のすべてに従うことができず、預言者でありながら約束の地には入れなかったのだ。2018/06/17

讃壽鐵朗

3
律法の完璧性を味わった2015/07/24

じょうぶなことり

2
やっと読み終わった。特に申命記がしんどかった。契約のことばかりで全然話が前に進まないし。部分的に面白かったり、興味深かったりした部分もあったけど、選民思想ほんと無理。「殺すなかれ」と命ずるわりに例外がありまくりで理不尽すぎる。モーセは本当にお疲れさまだった。それまでの預言者とは神との関係性の深さが全く違って、やり取りが画一的じゃないのは面白かった。旧約聖書を通読するつもりで最初いたけれど、大分疲れてしまった。この後も読むべきか、新約に切り替えるか悩む2018/02/13

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