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出版社内容情報
「その昔この広い北海道は、私たちの先祖の自由の天地でありました」。一〇〇年前、一人のアイヌの少女がこの一文から始まる一冊の本を残した。一度は忘れ去られた知里幸恵はなぜ復活し、アイヌの魂の象徴的存在となったのか。『神謡集』ノートや日記など未公開や新資料をもとに、「生の限りを書かねばならぬ」との誓いに殉じたその生涯を描く。
※「ピリカ チカッポ」に関して
Pirka chikap-po の「ポ」は小さいものを表す。鳥は「チカプ」なので、正確な意味は「美しい小鳥」であるが、『アイヌ神謡集』の第一話「梟の神の自ら歌った謡」のなかで、幸恵自身が「美しい鳥」と和訳しているので、これを採用した。
※アイヌ語の表記について
ユカラ、ウエペケレなど、現在は片仮名の小書きが使用されているが、引用文はその出典のままとした。
内容説明
「銀の滴降る降るまわりに金の滴降る降るまわりに」。一〇〇年前、ただ一冊の本『アイヌ神謡集』を残し、一九年余の短い生涯を閉じたアイヌの少女がいた。一度は忘れ去られた少女―知里幸恵はなぜ復活し、アイヌの魂の象徴的存在となったのか。ノートや日記など多数の資料や新資料をもとに、「生の限りを書かねばならぬ」との誓いに殉じたその生涯、そして世紀を超えて甦り続けるアイヌの文化をめぐる格闘を描く。
目次
第1章 アイヌに生まれ、アイヌ語のなかに生いたった少女
第2章 成長する幸恵 三冊のノート、そして恋愛
第3章 東京でただ独りのアイヌの娘として 死までの一二九日間
第4章 『アイヌ神謡集』を探索する
第5章 復活し、成長を遂げる幸恵
最後に―終わらない物語と、終わらせなければならない物語
著者等紹介
石村博子[イシムラヒロコ]
1951年、北海道室蘭生まれ。ノンフィクション作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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キムチ27
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