出版社内容情報
一九五二年のサンフランシスコ講和条約による「独立」の回復から,五五年体制の確立,高度経済成長による社会構造の大きな変容を経て,新自由主義・新保守主義の台頭する現在まで――沖縄や奄美などを残したままの「独立」,冷戦激化に伴う戦争責任や補償問題の棚上げ,公害や貧富の格差の拡大など様々な矛盾を抱えてきた歴史を辿る.
内容説明
戦後とは何だったのか。講和による「独立」から、55年体制の確立、経済成長による社会の変容を経て、新自由主義の台頭まで。
目次
サンフランシスコ講和条約と日本の戦後処理
アジア冷戦のなかの日米安保体制
保守支配体制の構造と展開
戦後日本の社会運動
高度経済成長と日本社会の変容
冷戦後の国際秩序と日本―東アジアの地域形成と日本外交を中心に
戦後史のなかの家族―その形成と変容
新自由主義・新保守主義の台頭と日本政治
メディア社会・消費社会とポピュラーカルチャー―戦争と暴力のイメージを中心に