出版社内容情報
20世紀の歴史的・社会的現実と苦闘して形成されながらも,今日の世界を覆う新しい事態にゆらぐ社会科学.その全体像を描きながら社会科学の新しいパラダイムを提唱する本講座は,混迷する現代世界の諸問題を解明する.
目次
1 システムと生活世界―偶発性の社会学
2 公共圏と市民社会の構図
3 情報様式とポストモダン
4 〈新しい社会運動〉論の諸相と運動の現在
5 自己定義権と自己決定権―脱植民地化としてのフェミニズム
6 ソフトな管理の変容―家庭の生成と臨界点
7 日本のメリトクラシー―疑惑・戦略・狼狽
8 アイデンティティの境界変容