出版社内容情報
内外に複雑な様相を示し,日ごとに関心が高まりつつある宗教.21世紀を目前にいまだ解かれぬ人間のこころ.存在の根源に関わるこの問題を,一見その対極に位置すると思われる科学と関連させて,多元的に検討する. 〈第2次刊行〉
内容説明
宗教と調和していたメソポタミア、インド、中国文明などの科学の体系。ヨーロッパ近代が生んだ自然科学は、驚異的な発展をとげたが、なぜいまや宗教と対峙せざるえないのか。またそれは、人間存在の意味に回答を与えるのか。
目次
序論 科学の体系と宗教
1 真理・ニヒリズム・主体
2 弁証法神学と科学
3 時間と空間の人間的意味
4 科学者の宗教心
5 アニミズムと科学
6 ピュシスとテクネー
7 自然哲学と魔術
8 実証主義とその限界
9 現代宇宙論と宗教
10 情報化社会と宗教