出版社内容情報
日本語内部の構造を明らかにするだけでなく，それが社会・文化の文脈の中でどう機能しているかに光をあてながら日本語の全体像を把えようとする．日本語・日本文化に関心をいだく人々必読の日本語研究の集大成． （1992．1／一括復刊）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
22
日本語のルーツについては、過去に何度もブームになり、この本が出てから40年近く過ぎた現在も不明のままである。どんな仮説があるのかは、ここに出揃っているように思う（ただし大野晋のタミル語説は、本書刊行後の説）。ラストに諸説の展開の経緯と、語源を考える際の要点、地名についての論がまとめられていて、今後の研究への期待のように感じられた。2016/03/21
