出版社内容情報
地球は誕生から現在まで何をしてきたのか,生物はどう生きてきたのか,そして,地球環境の未来はどうなるのか? 第一線の科学者が地球規模の疑問に答え,これからの地球観・環境観・生物観を語る地球科学読み物です.
内容説明
地球は生命にあふれた星である。熱帯雨林やサンゴ礁を見れば、そこに莫大な数の生物が住んでいて、多種多様な生活を営んでいることがわかる。極地方や砂漠地帯の厳しい気候の下でも、また、高山の頂上や深海の海底のように気圧や水圧が地表の限界域にあっても、栄養源さえあれば生物は物理的な環境に適応して、それを利用して生活している。本書では、生物の多様性を生命の本質に関わる特徴としてとらえ、なぜ多様になったかという多様性の起源と、それがいかに保たれているのかという機構について、生物界を広く時間的、空間的、そして段階的に見ている。
目次
1 生命の多様性とは何か?
2 生命の広がり―分布を決める要因
3 生命のいぶき―多様性の動態
4 生命のきずな―遺伝子のつながりと資源の利用
5 生命のあらそい―種間関係と多様性
6 多様性を守るために
7 地球と生物の将来