出版社内容情報
銀河の中心には巨大なモンスターがいる.静寂そのものの星空の彼方で,モンスターは星を食らって宇宙を壊しまくっているが,その素顔は謎につつまれている.この正体は何か.宇宙の最後の謎,超巨大ブラックホールなのか.
内容説明
銀河の中心には巨大なモンスターがいる。静寂そのもののような星空の彼方で、いまもモンスターは星を食らいガスを呑み込んで宇宙を壊わしまくっているという。その悪行の証拠は、光で、電波で、X線でさまざまに挙げられ、セイファート、ライナー、ブレーザー、クェーサーなどという大エネルギーを発している銀河の奥底深くには何者かがひそんでいることがわかってきたのだ。それこそがモンスターか?しかし、モンスターの素顔は謎に包まれている。正体は何か。宇宙の最後の謎、超巨大ブラックホールか?
目次
1 プロローグ―活動銀河
2 天空から見おろす二つ目玉―電波でみる宇宙
3 クェーサーの正体―発見・解明・そして新たな謎
4 すべての道はブラックホールへいたる―銀河重力発電所
5 インタルード―ブラックホールの種類
6 電波ふたたび―大規模干渉計の時代
7 セイファートの二つの顔―スペクトルは語る
8 大気圏はるかに―X線衛星の活躍
9 ザ・モンスター―銀河ブラックホールと降着円盤
10 エピローグ―銀河ブラックホールの彼方