内容説明
進化という歴史性をもつ現象の研究が、科学としてどのように成立してきたのか。それはどのような手法で研究されるのか。生物進化の考え方が出てきた背景と歴史的な流れを振り返り、進化総合説以降の発展を跡づける。そして表現型の進化と分子進化との関係や、条件によってどのような進化が生じるかを研究室内で検証する実験進化学、自然淘汰が適応を生みだすメカニズムを数理モデルによって解明する手法など、最新の研究方法を紹介する。
目次
序 進化という歴史科学の生成と変遷
1 進化論の歴史
2 進化生物学の成立
3 形態進化と分子進化の関係
4 実験で進化を創る
5 生物の進化と適応の数理
結び 社会の中の進化学
著者等紹介
長谷川真理子[ハセガワマリコ]
1952年生まれ。早稲田大学政治経済学部教授
八杉貞雄[ヤスギサダオ]
1943年生まれ。東京都立大学大学院理学研究科教授
粕谷英一[カスヤエイイチ]
1956年生まれ。九州大学大学院理学研究院助教授
宮田隆[ミヤタタカシ]
1940年生まれ。生命誌研究館顧問。早稲田大学客員教授
四方哲也[ヨモテツヤ]
1963年生まれ。大阪大学大学院情報科学研究科助教授
巌佐庸[イワサヨウ]
1952年生まれ。九州大学大学院理学研究院教授
石川統[イシカワハジメ]
1940年生まれ。放送大学教授。東京大学名誉教授
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