内容説明
遺伝子は生物進化にどのようにかかわってきたのか。遺伝子が時間的に変化するメカニズムを説明する集団遺伝学と、揺れ動く遺伝子配列を定式化した中立論について解説する。さらに、遺伝子の情報を体現して生命活動の根幹を担うタンパク質と、原核生物・多細胞生物の進化について説明する。分子進化学と古生物学の架け橋ともいえる古代DNA研究についても紹介する。
目次
序 遺伝子を軸とする進化研究の発展
1 遺伝子進化のメカニズム
2 タンパク質の進化
3 ゲノムはなぜ変わるのか―原核生物を中心に
4 多細胞生物の進化とゲノム
5 古代DNA
結び 進化学と生命情報―生命情報の統合化としての進化学
著者等紹介
斎藤成也[サイトウナルヤ]
国立遺伝学研究所教授
藤博幸[トウヒロユキ]
九州大学生体防御医学研究所教授
小林一三[コバヤシイチゾウ]
東京大学大学院新領域創成科学研究科・医科学研究所教授
川島武士[カワシマタケシ]
京都大学大学院理学研究科助手
佐藤矩行[サトウノリユキ]
京都大学大学院理学研究科教授
植田信太郎[ウエダシンタロウ]
東京大学大学院理学系研究科教授
五條堀孝[ゴジョウボリタカシ]
国立遺伝学研究所生命情報・DDBJ研究センター長・教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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