もっと知りたい!日本語<br> ヴァーチャル日本語 役割語の謎

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ヴァーチャル日本語 役割語の謎

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  • サイズ B6判/ページ数 240p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000068277
  • NDC分類 814.9
  • Cコード C0381

出版社内容情報

「そうじゃ,わしが博士じゃ」としゃべる博士や「ごめん遊ばせ,よろしくってよ」と言うお嬢様に,会ったことがあるだろうか.現実には存在しなくても,いかにもそれらしく感じてしまう言葉づかい「役割語」は,何のためにある?

内容説明

「そうじゃ、わしが博士じゃ」としゃべる博士や、「ごめん遊ばせ、よろしくってよ」と言うお嬢様に、実際に会ったことがあるだろうか。現実に存在する・しないにかかわらず、いかにもそれらしく感じてしまう言葉づかい、これを役割語と名づけよう。誰がいつ作ったのか、なぜみんなが知っているのか。そもそも一体何のために、こんな日本語があるのだろう。

目次

1 博士は“博士語”をしゃべるか
2 ステレオタイプと役割語
3 “標準語”と非“標準語”
4 ルーツは“武家ことば”―男のことば
5 お嬢様はどこにいる―女のことば
6 異人たちへのまなざし

著者等紹介

金水敏[キンスイサトシ]
1956年4月大阪生まれ。1982年東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学。大阪女子大学助教授、神戸大学助教授を経て2001年より大阪大学大学院文学研究科教授。日本語の存在表現、テンス・アスペクト表現、受動文、指示詞、格助詞等について、現代語、方言、歴史的資料も含め、理論的、記述的研究を進めている。人間は、言語に関する知識をどのように学習・獲得するのか、言語コミュニティはどのように形成されるのか、文体・話体はどのように作られ、伝承されるのか、といった観点から、日本語の歴史的資料のありようを捉え、その奥に潜む、文法の歴史的変化をつかみ取りたいと考えている
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たま

65
読メで教えられた本。とても面白い。フィクションの中の、博士、お嬢様、異邦人などステレオタイプの話し方の歴史的分析。欧米の小説の翻訳で黒人の召使いが「ごぜえますだ」と話すのを思うと、このステレオタイプの影響は強烈だ。現実の生活でも普通のスピーチに関西弁を交ぜるとそこで(とくに面白くなくても)笑いが取れるのは関西弁のステレオタイプ化によるだろう。学生を対象に僕/俺の使用を調べると、女子学生が俺使用者に好感という結果にびっくり。私自身はこれまでの人生で私に対して自分を俺という人に会ったことないのだが。 2023/09/19

がらくたどん

63
ご感想に惹かれて再読。「そうじゃ、わしが知っておる」この台詞からどんなキャラクターを想像しますか?軽文学・漫画・子供向け作品に多くみられた「役割語」についてステレオタイプな役割像との関係から考察した教養書。本書が出版された平成半ばに比べると「役割語」の使用頻度は少なくとも児童書からは減少傾向と思うが、序章の台詞とキャラクターの対応問題は今でも正答率は高そう。技法としての価値とは別に現実の再現とは言えない「役割語」が背負う役割のステレオタイプが現実世界の人物像の認識に影響を与える点には自覚的でありたい。2023/10/10

まさ

22
小説でも普段の生活の中でもそうなのだけど、主線ではない部分の説明を省く場合など、"役割語"が実際に役立っている。それはステレオタイプの概念と強く関連がある。便利であり、一方で先入観にもつながることでもあるからこそ、やはり使い方を意識しておかなければならない。多様性が認められてきている時代にあって、だからダメ・使うな、ではなく、個性を引き立たせる上でも意識して使えばいいのではないかな。2023/10/08

へくとぱすかる

22
創作が趣味な人にはおすすめ。なぜ老人や博士は「わし」「〜じゃ」と言うのか? 小説やマンガに多用される「役割語」に焦点を当て、その起源や、ステレオタイプから偏見・差別にもなりかねない機能を分析。創作で多用すると「B級作品」にランクされるのも、安易にその機能に寄りかかるからだろう。古典からピジン言語までを視野に入れた、言語学のおもしろさにあふれている。2013/12/29

小木ハム

17
『~なのじゃ』『~ですわよ』『~アルヨ』実際に会ったことはないのに何故だか知ってる人物像。いったいその起源は何処に?を追いかける本。なかなか面白いです。博士語、老人語⇒助言者。お嬢様ことば⇒明治20~40年頃。社会的階級の低い人々の言葉として扱われていたことに驚き。関西弁を話すキャラの役どころはトリックスター。偽善や権威笑い飛ばし、理想や規範に縛られてる人には現実を直視せよとのメッセージを投げ掛ける。アルヨことばは日清戦争時代の日本人の中国人に対するまなざし。蔑視の意味が含まれているため取り扱い注意。2018/11/23

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