出版社内容情報
蝶のようにひらひら舞う球,フォークよりも落ちる球….そんな魔球を編み出したい.ボールの飛跡をスーパーコンピュータで予測することで,そんな夢がついにかなうようになった.野球を面白くする変化球の最新の科学.
内容説明
野球を何倍にも面白くしてくれる変化球。一体どのように投げれば、どのような変化球が投げられるのだろうか?変化させる力は何なのか?著者によるスーパーコンピュータを用いた解析が、ほぼすべての球種にわたって、変化球の知られざる秘密をつぎつぎと解き明かしてくれる。その成果の上に立って、「蝶のようにひらひら舞う球」や『巨人の星』の「消える魔球」の可能性を検討し、実現可能な秘密兵器ジャイロボールを紹介する。すべての野球ファンに贈る、野球を何倍にも楽しくする一冊。
目次
1 変化球は幻か
2 変化球とは何か
3 主な球種
4 変化球の力学的分類
5 不規則な変化の謎
6 フォークボールの秘密
7 新しい変化球ジャイロボール
8 『巨人の星』の魔球は可能か
著者等紹介
姫野龍太郎[ヒメノリュウタロウ]
1955年大分県に生まれる。1977年京都大学工学部電気系学科卒業。1979年同大学院修士課程修了。1979年日産自動車に入社。中央研究所、開発システム部、総合研究所車両研究所に勤務。主に、車の空気力学的特性を数値解析する研究に従事。現在、理化学研究所情報基盤部情報環境室室長。野球の変化球の解析と、循環器系シミュレーション(チームリーダー)が現在の主要な研究テーマ。ジャイロボールの投球フォームと球の作る流れの解析で、コンピュータ・ビジュアリゼーション・コンテスト(日経サイエンス主催)最優秀賞受賞。そのほか、日本流れの可視化学会・映像展芸術賞、日本機械学会・学会賞(奨励賞)および計算力学部門業績賞、Cray Research Inc.・GIGAFLOPS Awardなどを受賞
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