出版社内容情報
われわれ日本人はどこからやってきたのだろうか.現代人はいつ,どこで誕生したのか.ヒトに一番近縁な動物は何か.これらの疑問を解く鍵は,ミトコンドリアDNAが握っていた! 第一人者が語る興味深い成果の数々.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
326
本書の刊行は1997年なので、現在ではさらに新たなる知見が示されているかもしれないが、ともかくこの時点ではこれが最新の成果であったと思われる。本書はミトコンドリアDNAに着目することで「ヒトの起源」、「現代人の起源」、「日本人の起源」に迫る試みである。ミトコンドリアDNAは、核DNAに比して塩基置換の起こる速度が5倍から10倍の速さであり、母性遺伝であることから系統関係を把握しやすく、さらには数が多い(1つの細胞に数百個)ことなど、数々の優位性を持っている。正直なところ、専門的な説明の部分は残念ながら⇒2022/09/23
calaf
14
人類は、あるいは日本人はどこからやってきたのか?そういう研究をミトコンドリアのDNAを元に解明しようとする人類進化学。母系を中心に考えるこの考え方によって、いろいろ分かってきているらしい...ただ、この本は相当前の発行(1997年7月)。現在ではさらにいろいろ分かっているのだろうなぁ...2014/09/18
たぬき
1
惜しむらくは 著者すでに2012/02/13
takao
0
ミトコンドリアDNAで系統樹をつくる2017/03/08