出版社内容情報
二人の男はいかにして電磁場を発見し、ニュートン以来の世界観を覆す革新的な「場」の理論を作り出したのか。
内容説明
科学史に燦然と輝く二人の男は、いかにして電磁場を発見し、ニュートン以来の機械的な世界観を覆す革新的な「場」の理論を作り出したのか。鍛冶屋の息子で、何でも自分で確かめる真摯な態度を貫いた実験家ファラデーと、地主で弁護士の息子で、群を抜いた天才理論家でありながら剽軽で奇抜な面ももつマクスウェル。場の発見を主軸に二人の生涯を描く。
目次
本屋の丁稚から研究所の丁稚へ 一七九一‐一八一三
今は「化学」と呼ばれる研究分野 一八一三‐一八二〇
電気と磁気の長い歴史 一六〇〇‐一八二〇
円形方向に作用する力 一八二〇‐一八三一
電磁誘導―磁気の変化が電気を起こす 一八三一‐一八四〇
推測が遙かな未来を先取りする 一八四〇‐一八五七
称号なしのマイケル・ファラデーのままで 一八五七‐一八六七
「これはどうなっているの?教えて」 一八三一‐一八五〇
ケンブリッジでの切磋琢磨の日々 一八五〇‐一八五四
「力線」を「仮想流体」との類推で説明する 一八五四‐一八五六
ここは冗談が通じない 一八五六‐一八六〇
光は電磁波だった! 一八六〇‐一八六三
これは大当たり(!)だと思う 一八六三‐一八六五
田舎暮らし 一八六五‐一八七一
キャヴェンディッシュ研究所の創設 一八七一‐一八七九
マクスウェル信奉者たち 一八五〇‐一八九〇
科学史の新しい時代 一八九〇年以降
著者等紹介
フォーブス,ナンシー[フォーブス,ナンシー] [Forbes,Nancy]
ベテランのサイエンスライター。理学・工学の分野で25年以上も活躍している。現在は、米国国防省のために働いている
メイホン,ベイジル[メイホン,ベイジル] [Mahon,Basil]
技術と統計学の学位を持ち、王立電気・機械技術者団体の正規の役人を務めた。また引退まで、英国政府統計局のために働いた
米沢富美子[ヨネザワフミコ]
1938年大阪生まれ。1966年京都大学理学部卒業、京都大学大学院理学研究科博士課程修了、理学博士。京都大学基礎物理学研究所助手、助教授、慶應義塾大学教授を経て、慶應義塾大学名誉教授。1996‐7年、日本物理学会会長
米沢恵美[ヨネザワエミ]
1967年京都生まれ。1990年慶應義塾大学法学部卒業、カリフォルニア大学バークレー校経営学部修士課程修了、経営学修士。ファイザー株式会社、20世紀フォックスなどに勤務。認定NPO法人「国境なき子どもたち」翻訳ボランティア、東京都観光ボランティア通訳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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